市川建築

愛知県で建築業を営んでます

ショーケースと整理棚1

美容院の受付カウンター周りの改装になります。

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カウンター後ろのショーケース、隅に置いてある整理棚を新しく制作していきます。

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現場での採寸、打ち合わせを行い、図面を書いて、再度オーナー様との打ち合わせを済ませてから制作に取り掛かります。

使用する材料はシナランバーコアと呼ばれる物になります。

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ファルカタと言う木材を芯材にして両面にシナベニヤが貼ってあります。加工がしやすく、曲がりやねじれなどの狂いも少ないです。

他にもラワンベニヤが貼ってあるラワンランバーコア、ポリエステル合板が貼ってあるポリランバーコアがあります。今回は塗装仕上げにしようと思ったので塗装した時の仕上がりの良いシナランバーコアを選択して制作していきます。

図面から幅、長さ、枚数を計算して切り出していきます。

ホームセンターに置いてあるパネルソー

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と言う機械があると便利なのですが、残念ながら無いので下の写真のようにガイドを作成して正確に切り出していきます。

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すべての材料を作り終えたら、次は組み立てるための加工をしていきます。

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こーんな工具を使って

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こ-んな加工をしていきます。

あの穴にはドミノチップと言う

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こんな楕円形のチップを接着剤を併用して使いT字やL字型に組み立てていきます。

ダボ継ぎ

と言う丸いダボ栓を使用するジョイント方法があるのですが、その変形バージョンですね。

ドイツ製の工具ですが、とても精度が良いです。他にもドイツ製の工具は持っているのですが、どれも使いやすく信頼できます。

 そしてすべての加工が終わったら塗装、組み立ての工程になります。

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整理棚の方も組み立てていきます。

接着剤が乾くまではクランプと言う工具で固定しておきます。

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完成です。現場に搬入して設置していきます。

使用した工具類です。参考までに

ドミノチップジョイント加工機です。

 DIYされる方はダボ穴ガイドなんかもあります。自分も以前は使用していましたが正確に穴を開けるには多少コツがいります。

接着の仮固定や加工する時の材料の固定に使用するクランプです。 

接着剤です。普及している木工用ボンド(白ボンド)でも問題無く使用できますが、硬化するまでの時間が早く仮固定の時間が短く済むので使用しています。

粘度が低くオープンタイム(接着剤を塗布してから接着するまでの時間)も短いため、多少使いにくいかもしれないです。