玄関ポーチの柱になります。2回建ての木造ですが築年数100年程だと言う事です。建てた時からこの様なコンクリート製だったか、いつの時代かに改装して現在の様になったかはわかりません。
コンクリートの上に見えている木製の柱に腐れがでてきているので、上は2階の部屋で荷重もかかりますし、コンクリートに埋め込んである柱の底までコンクリートをカットして柱を根継ぎします。
ところがコンクリートを斫れど斫れど
柱の底が見えてきません。
※斫る(はつると読みます。意味はコンクリートを削ったり壊したりする作業です。)
なんと下まで木でした。
屋根までの通し柱を1階部分だけコンクリートで包み込むよう施工してありました。
最下部は痛みが酷く、こうなってしまった原因は、2階外壁にいつの時代かに張られたサイディングのジョイントからの長年に渡る雨漏りです。密閉されて常に湿潤で乾くことがないような状態が続くと木材は腐ってきます。
隣りに仮の柱を建てジャッキであげて
柱を切断していきます。上部の割と健全な所で継ぎ手を作ります。金輪継ぎと呼ばれる継ぎ手です。
以前は基礎のコンクリートには留めてなく、ただ上に乗っているだけでしたので
今回はケミカルアンカーなる物を使ってボルトでコンクリートと柱とを緊結します。
桧の120角柱で新しく柱を建てました。
これで大丈夫だと思います。