FLまでの高さを決めたので屋根や建物の高さを検討してみます。
まずは屋根から
屋根葺き材にもいろいろありそれぞれメリットデメリットあります。住宅でメジャーな物としては瓦、ガルバリウムなどの金属板葺きでしょうか。瓦の1番のメリットとしては、その耐久性の高さかなと思います。陶器瓦なら、ずれたり落ちたりしなければ50年でもノーメンテナンス、100年でもいけるかも。他にも断熱性や遮音性などがありますかね。デメリットとしては重さでしょうか。木造では軽ければ軽いほど耐震性はあがります。当然それに見合った梁の寸法、耐力壁と呼ばれる筋交や構造用合板などを適切に配置すれば問題はありません。むかーしは瓦を屋根に固定するのに土を使っていました。なのでその土の重量も加算されるので住宅といえどもかなりの重量になりました。現在では土ではなく桟木を使って葺くので重量も軽減はされました。ちなみにお寺の屋根なんかも現在は土ではなく桟木で葺いてます。
もうひとつのデメリットとしては金属板噴きより初期費用がかかる点ですかね。予算がありその予算の中で建物を建てる訳ですから屋根材を選択する時、それも考慮しないといけません。
次は金属板、ガルバリウム鋼板噴きですね
一般的な葺き方は立平噴きと言って幅330ミリ程度の板を1枚で上から下まで葺いて、隣の板とのジョイントは嵌合(かんごう)式でバチっとお互いをはめこんで外れないようにして噴いていく工法ですかね。メリットとしては1枚で上から下まで葺くので雨漏りしにくい、それに関連して屋根勾配も緩くて良い事、0.4ミリ程の鋼板なので重量が軽い点、初期費用が瓦に比べて安い点などですかね。
デメリットとして、ガルバリウムはアルミニウム・亜鉛合金がめっきされた鋼板で錆びにくいですがきちんと塗装などのメンテナンスをしなければやはりダメになってしまいます。一概には言えませんが、施工してから20年以内にはした方が良いですかね。その前に外壁のメンテナンス時期が来て、屋根も一緒に塗装をするのが一般的でしょうか。他は薄い金属板なので遮音性や断熱性は期待できません。雨音軽減や断熱として屋根合板の上にインシュレーションボードと呼ばれるクッション材みたいのを敷いたりして対応したりします。
という事で…
それらを踏まえて今回のお宅ではガルバリウムの立平噴きで決定です
続く…
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