玄関の上り框(かまち)の前に設ける一段下がった板の事を式台と言います。
この様に框を2段に設けて板を張ったり一枚板を使用して造ったりさまざまです。今日では無垢材のような本物の板では金額が高くなってしまうので、突板という本物の木材を1ミリ以下にスライスした物を表面に貼り付けた物や、木目を印刷したプリント製、シートを貼った物が主流となっています。今回はお値打ちに板材を入手できたこともあって無垢の一枚板で式台を制作してみます。
使用する木材はサペリと言う木になります。家具やフローリングにも使われる木材です。
まずは木の表側(木表)の捻れや曲がりを抜いてまっすぐにします。そしてひっくり返して木の裏側(木裏)も同様にまっすぐにして厚みを均一に揃えます。
ここまでは電気鉋で。
仕上げを手鉋で行います。
最後にオスモクリアーを塗って板の加工は完了です。
続いて取り付けていきます。
以前取り付いていた式台を解体して
上り框も床のフローリングに合う新しい物に交換しました。壁の反対側には筋交がダブルで入っていたのですが、ニッチを作成して筋交を撤去したため構造用合板を追加して耐力壁としています。
ですので框の方を引き割って合板を直接土台に留めています。
余程反らないとは思いますが念の為
式台下端には反りどめ補強としてウレタンボンドで角材をとめています。
完成です。最終的にはアウトセットの引き戸が框の上にくるよう納めています。
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