今回は古民家の改装での建具の制作、取付です。
内容としては築50年程の古民家を1階を店舗、2階をシェアオフィスとして貸出すように改装していきます。その中での建具制作です。
施工箇所は階段下物入れ。建てた当初は引き違いの建具がついていましたが、以前の改装で壁として塞がれていて使われない空間になっていました。今回はそのスペースの再利用です。ただ当社の建具がついていた面は店舗の客席側になるので違う面の壁を解体して新たに開き戸を取り付けます
まずは壁の解体。壁と言っても今の壁と違って古来からある土壁です。竹(小舞)を掻いて(組んで)そこを藁すさを混ぜた土を塗り漆喰などで仕上げてあります。昔は当たり前のように土壁でしたが、土の乾燥など時間がかかる事、コストがかかる事などから今ではほとんど見なくなってしまいました。木造の骨組みを工場の機械で加工するプレカットが主流になってしまい、一から大工が木材に墨を付けて、一本一本刻み(加工の事)をして建て方をすることが無くなってしまったのと同じで失われゆく技術ですね。寂しい気がします🥹骨組の加工楽しいんですどね
話しはそれましたが解体が終わって
開き戸の固定の為の枠を入れていきます。残した壁が崩れないようにの補強も兼ねています。
そして扉制作。材料は30ミリの杉板です。最近ではカフェ板なんて言う名称でホームセンターに売ってたりします。
リンク
その板を接いで(くっつけて)使いますがそのままではうまく接着できないので鉋で調整して貼り合わせます。
接着材が乾いたら扉を吊って完成です
次の記事
前の記事