厚み60ミリ程の杉の板を使ってカウンターの制作です。
まずはいつものように板のねじれや曲がりをなおして、厚みを揃える作業からです。板の両側にまっすぐで幅の揃った木を置いて、その木の上側が向こうとこちらで平行になるようにします。
長手方向は墨をうったり、まっすぐな定規をあてながら、電気鉋で削っていきます。
お次は吸い付き桟や蟻桟といわれる反り止め材を板の下側となる方に加工していきます。
材料は栂の木です。下側が広がった溝にすることで板が反ろうとした時に抵抗するしくみです。入りやすいよう吸い付き桟、溝の両方とも奥の方が少し狭くなるよう加工しています。
とはいえ、キツめに加工してあるので玄能で叩いただけでは入っていかないので、クランプと言う締め付ける工具を併用しながら少しづつ叩きこんでいきます。
これがけっこう疲れます。
すべての加工が終わったら塗装です。
杉は木の辺材(白太)と心材(赤身)の色の濃淡の差が大きいので少し着色してからウレタン塗装しています。
これで加工場での作業は終了です。
続いて現場取付です。