今回は、マンションの1室でエアリアルヨガのレッスンを行う為の梁を掛けるお仕事です。
ちなみにエアリアルヨガとはハンモックを使って空中で行うヨガの事です。
まずは、現場調査に伺い部屋の寸法や梁が何列必要か、また1本の梁に対して何人ぶら下がるのか、などお聞きしてその情報を元に持ち帰って柱や梁の断面寸法
を考えて図面を作成します。また賃貸マンションなので、退居する時の事を考慮して壁、床、天井にはビスやボルトで一切固定しない方法でと言う事でしたので
それも踏まえて柱、梁の組み方を考えていきます。
柱は木造在来工法で使う105mm角を使います。梁に関しては天井が高くはない部屋ですし、ヨガを行う為のスペースもいるのでできるだけ小さくしたいですが、約3mの長さの梁に対して2人ぶら下がってもたわまない強度も必要なので、そのあたりを考慮して梁成180mm幅120mmとしました。そしてヨガをしていても揺れないよう筋交の役割を果たす火打ち梁を縦横両方行に入れます。
上の図面は火打ち梁が水平ではなく勾配になるため、その長さや取付面の切断角度をだす為の物です。
長い材料はエレベーターでは上げられませんので、階段でせっせせっせと上げていきます。梁を受ける為の梁は4mの長さがあるので5階までバルコニーからロープで引き上げました🥵
すべての材料が上げ終わったら順番に組み立てていきます。壁や床に触れる面には滑り止めテープを使っています。
土台ー柱、柱ー梁、梁ー梁
火打ち梁ー柱等はすべてボルトを用いて強固に接合していきます。
別の部屋への入り口もありますので、邪魔にならないよう工夫して組んであります。
完成はこちら
優先順位の1番は安全性です。
数人同時にレッスンしても問題のない強度で施工できたと思います。