一通り解体工事が終わったら次は水、お湯、電気などの設備工事になります。もともとは和室なので水、お湯はまったくありませんので新しく持ってくる事になります。
運の良いことに部屋に隣接してPS(パイプスペース)と言う4階まで続く設備用の配管スペースがありましたので、そのCB(コンクリートブロック)の壁に穴を開け水、お湯配管を分岐させます。それをシャンプー台やミニキッチンのくる場所まで床下を這わせて持っていきます。給水、給湯は、それでなんとかなりましたが、排水管はPSの中にありませんでしたので違う方法を考えます。(◎_◎;)
この和室はオーナーご夫婦のご両親が使われておりました。そのお父様のたってのご希望で床に掘りごたつが作ってありました。2階なので鉄筋コンクリートの床をくり抜いてベニヤ板で囲み一階の天井裏の中で納まるように作ってあるので、その中にシャンプー台とミニキッチンの排水管を持っていき一階の天井裏で建物本体の排水本管に合体(合流)させます。この掘りごたつの中には水の開閉バルブも設置し床の点検口から操作できるようにしました。
電気配線については、各コンセントやスイッチ、天井の照明器具、それとモニター用の配線なんかも必要です。
今までは1階での営業なので考える必要も無かったのですが、今度は2階での営業になるので、お客様が来店した時の応対方法を考えないといけません。1階の貸し店舗については、専用の入口があるので問題無いのですが、2.3.4階は美容院と住宅の入口が共用になってしまいます。(◎_◎;)
ですので新たにモニターを設置し判別できるようにするのと、2階から1階の入口ドアの開閉操作ができるようオートロック錠を取り付ける事にしました。オートロックなので常時閉鎖状態になるので防犯上も安心です。40数年前の鉄製のドアなので、後付けのオートロック錠が取りつくか不安がありましたが何とか設置できました。
設備配管工事などは最終的には天井、壁や床内に隠れてしまう裏方の様な工事ですが、やり直しも困難になるのでしっかり位置を出し間違いの無いよう施工していきます。
各配管工事が終わり、壁や天井などの下地工事をしていきます。
そして床仕上げ、天井仕上げなどに進んでいきます。やっと僕の出番です('◇')ゞ